人生初、「資産運用」なるものを考えてみた。
前の会社の上司と話をしていて、
「だって、資産は運用すべきでしょう?」
って何気なく言われたことがありました。
資産は運用すべき・・・
「へえ(資産のある人はいいな)」
って思ったのが最初でした。
その頃は独身で貯金も少ないけど何となくしていて、これって資産って言えるのかなあと思ったのです。
まあ、資産ですよね。多かれ、少なかれ。
そしてそれを運用すると資産が増えたり減ったりするってことだよなー
でも減るのが怖いから手出しできないなー
私、石橋を叩いて大丈夫だと思っても渡らないタイプだしなー
と、そのとき資産運用についてスルーしてしまいました。
ただ、初めて意識した。
その後、身近で資産運用している人がいたのでそーいえばと思って話を聞いてみました。
誰かって、実の母。
昔はそんなことしてなかったはずなのに、子供の(つまり私と姉)が社会人として独立してから、ぼちぼちと株に手を出し始めた母。
すごーく儲けたりはしていないみたいだけど、すごーく損もしていないみたい。
もともと経験と直感で勝負することがすきなタイプの人なので、趣味と実益を兼ねているのでしょう。
でもこんなに身近に投資している人がいるなんて、ラッキー。根掘り葉掘り聞けるもの。
さっそく聞いてみました。
「ねー、株ってもかるの?資産運用ってどうやるの?」
「・・・やっと興味をもったか。前から投資やってみろってすすめてたじゃん」
「え?知らない。そんなこと言った?」
「言ったよ。まずは国債買ってみたらって言ったじゃん」
・・・・・記憶なし
たぶん、まっっっっっっったく興味がなかったので、完全に単語自体が右耳から左耳に通り抜けたのでしょう。
なによ、国債って。
すると、ちょっと思い出しました。
そーいえば、そんなことがあった気がする。
でもそのとき勤めていた会社で壮絶なセクハラにあっていて、「会社つぶれろ、日本の男はアホばっか、てゆーか日本死ね」って人生を呪っていた時期だったので、国債を買えと言われても、
「はー?こんな国に将来あると思ってるのー?こんな国のためにどうして借金させてやらなきゃならんのじゃー」
と完全にやさぐれていたんでした。
でも、【国債=国にお金を貸す】みたいな図式は知っていたみたです。
それはおいといて。
「やっと資産運用とか投資とか興味でてきたからさー、教えてよ」
と母に言ったところ、心優しきうちの母はこう言いました。
「やだ。」
「え?なんで?」
「投資なんて自己責任だもん。実の子だからって簡単にあれやれこれやれ言えないもん」
「だって昔は国債すすめてきたじゃん」
「そのときはそのとき」
「はー?」
そのときどきで言うことが180度変わるのがうちの母(および多くの年配女性)の特徴です。
「やりたいなら自分で勉強すれば。そこに本ならいっぱいあるから」
母の指さした方を振り返ると、本棚に「Zai」という雑誌のバックナンバーがたくさんと四季報なる分厚い本が。
「そもそも私、人にもの教えるの嫌いだし苦手。やりたいなら勝手にやって」
「・・・・・」
それで仕方なく、その雑誌をペラペラ見てみたら…
ちょーつまんない。意味も分からない。何にも頭に入らない。
それですぐにポイっとして、再び、
「将来?まー、何とかなるっしょ〜〜」と思ったのでした。