モテたいんだ日記

モテたい気持ちを綴ります

モテファッション

中学生の頃、うちの学校の男子の間で不思議なジャージの着こなしが流行しました。

まず、腰パンにする。

これはイケてる人間ほど下げてよいというような暗黙のルールがあって、基本的には一番イケてる部活であるバスケ部の人たちが下げていました。

当時、スラムダンクが大流行していました。

サッカーもそれなりに流行ってきてはいましたが、うちの中学にはまだサッカー部がなかったので、イケてる部活といえばバスケ部でした。

部長のヨシオくんが一番下げていました。ズボンの裾はボロボロでした。

 

腰パンくらいじゃ不思議じゃないと思うかもしれません。じつは不思議だったのは上着の方なのです。

ゴムの袖を肘までたくしあげ、ぼわっと余った生地を何て言うか、こう、腕の方にたるませるのです。

分かります?

ジャージの下に来ていた白い体操服(長そで)の肘から下の部分はそのままにしておきます。

すると、なんということでしょう。

当時はやっていた、ロンTの上にダボシャツを重ね着したときのような袖ができあがるのです。

 

イケてるバスケ部を中心にこの着こなしは大変流行しました。バスケ部じゃなくてもやっていた人もいました。

女子たちも、基本、この着こなしをしている男子の中から好きな人を見つけました。この着方をしている男子でなければ、好きになるなんてありえない、というほどでした。

「ねえ、A子、誰のこと好きなの?」

「え、わたし?」

「いいじゃん、教えてよ」

「誰にも言わないでね…。Bくん」

「え!B君顔はまあまあだけど、ジャージの着方超フツーじゃん!ださっ」

ローカルルールとは恐ろしいもので、顔が良くても、頭が良くても、ジャージの着方一つでモテるモテないが決まってしまうのでした。

ちなみにジャージの色はかなり鮮やかなブルーに蛍光イエローのライン。

まぶしいほどの対照色でした。

 

あれから20年。

まちで学生さんたちが歩いているのを見かけると、

「ああ、この中学では靴下をこの長さで履くのが流行っているのだな」とか

「リュックはここまで下げるのがおしゃれなんだな」とか

その土地土地のローカルモテルールをチェックしてしまいます。

 

モテるってたいへんだなぁ。

広告を非表示にする